長野県としては初の継続試合となった長野日大-松商学園を終えて、長野高野連の滝沢裕紀専務理事(61)は運営面での思いを口にした。前日の5回終了後に激しい雷雨に見舞われ、継続試合となった。

「実際に継続試合を決断して、こうして試合が成立し、私は良かったと思います。今までのルールなら、昨日の試合は(5回終了だったため)ノーゲームでした。でも、投手には球数制限が関わってくる。それが、こうして継続試合にすれば、投じた球数もしっかりカウントできます。打ったヒットも記録に残ります。幻のホームランなんてことはなくなるわけです。点差によるコールド試合を除き、これで最後まで試合ができるようになったということです。勝負がつくまで戦えるのは、子どもたちにとっていいことだと感じています」

長野日大の松橋監督は急きょ宿舎を取って対応し、松商学園の足立監督は「そういうルールと分かっていましたから、問題ありません」と混乱はなかった。継続試合を決断する手順、両チームへの連絡、再開する際のメンバーのチェックなど、いくつかのポイントはあったが、無事に試合は成立した。