19年夏の長崎王者、海星が4強一番乗りを決めた。

2回、鹿町工に先制を許したが、エースが流れを変えた。プロ注目で最速146キロ右腕の宮原明弥(はるや)投手(3年)が、3回1死二塁から救援登板。ピンチをしのぎ、7回まで無失点投球を演じた。「先制点を取られて悪い流れだった。自分がエースとして流れを呼び込めるようなピッチングをしようとマウンドに上がりました」。

7回に同点。なお1死満塁で宮原の代打・柿本彩人外野手(3年)が中堅へ決勝の犠飛を放った。勝負強さを見せたキャプテンは「リズムを作ってくれた宮原の分まで打ってやろうと思っていました」と、笑顔を見せた。

6月のNHK杯では優勝。春夏通算23度の甲子園出場を誇る古豪が、底力を見せた。