盛岡中央の最速152キロ右腕、プロ注目の斎藤響介(きょうすけ)投手(3年)が準決勝に続いて先発し、2回に2点の先制を許した。147球の完投から、中1日のマウンド。3回は1死から左前打と四球で1死一、二塁とピンチを招く。ここから145キロで空振り三振、146キロで見逃し三振と連続三振で粘った。序盤3回を終了して0-2とリードを許した。

4回は盛岡中央打線が2点を奪い追い付いた。直後のマウンドで斎藤がギアを上げる。1死から146キロの直球で、この試合5個目となる空振り三振。148キロをマークするなど無失点に抑えた。5回も無失点に抑え、5回まで6奪三振2失点。球数は83球で、球数制限の「133球」まで残り50球。試合は2-2の同点で終盤に入った。

6回は先頭に二塁打を許すと、自らの二塁悪送球で無死三塁。ピンチを広げた直後、中前適時打で勝ち越しを許した。6回は15球で計98球。残り35球。

7回は連続三振後に連打を浴びるも無失点。17球で計115球。残り18球。

8回は2三振を奪うなど8球で締め、球数制限まで残り10球の計123球。10奪三振2失点で、9回に代打を送られた。1点差で敗れ、23年ぶりの甲子園出場はならなかった。

 

斎藤は準決勝で、今春センバツ出場校、花巻東を相手に9回を投げ9安打2失点で完投。高校通算74本塁打の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手擁する優勝候補を破り「最後まで自分の投球ができた。春の甲子園に出場したチームを倒せた、喜びは大きい。(決勝は)厳しい戦いになると思う。自分が0点に抑えて、チームに流れを持っていきたい」と話していた。

盛岡中央が甲子園出場を決めれば99年以来23年ぶりだった。「1週間500球以内」の球数制限があり、準決勝終了時点で367球を投げた斎藤は、決勝では残り133球となっていた。

【岩手大会スコア速報】はこちら>>