今春センバツ出場校の有田工が、春夏連続の甲子園出場を決めた。神埼清明に逆転勝ちした。現日本ハムの古川侑利投手を擁した13年以来、9年ぶりの優勝を果たした。

有田工は0-2の7回に犠飛を挟んで4連打。同点の2死一、二塁で5番の犬塚康誠外野手(2年)が勝ち越しの中前打を放った。犬塚はこの日3安打の活躍だった。

「1番・投手」で出場したエース右腕の塚本侑弥投手(3年)は、9回123球で5安打2失点の完投。打っても2安打1打点で、リードオフマンの役割を果たした。

今春のセンバツでは、初戦で国学院久我山(東京)に2-4で敗戦。リベンジに燃えていたナインが、再び聖地への切符を手にした。

▽有田工・上原風雅主将(3年=信頼し合うエース塚本を好リード)「7回に点を取った後の塚本は、しっかりと腕を振っていい真っ直ぐがきていました。でも最後のアウトを取るまで、安心はできませんでした」

◆有田工 前身は「勉脩学舎」で陶磁器産業技術者を養成。1900年(明33)に佐賀県立工業学校有田分校として創立。48年から現校名。電気科、デザイン科、セラミック科、機械科がある。生徒数は495人(女子141人)。野球部の創部は創立年で、部員39人。甲子園は22年春に1度で夏は2度目。主な卒業生は日本ハム古川侑利、俳優の白竜ら。所在地は佐賀県西松浦郡有田町桑古場乙2902。山崎哲也校長。

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