18年夏以来、4年ぶりの甲子園を目指す日大三が、8回コールド勝利で、2年連続4強入りを決めた。

1回表2死走者なしから、今大会15打数10安打10打点と絶好調の富塚隼介三塁手(3年)が、レフトスタンドにソロ本塁打。頼れる主軸の1発で、1点を先取した。

2回に追いつかれるも、1-1で迎えた3回裏は、1死満塁からスクイズを阻止。この回を無得点に抑えて、相手に流れを渡さなかった。

4回表に1点を勝ち越し、2-1で迎えた6回表2死満塁の場面では、1番藤巻一洸(いっこう)外野手(3年)が中前適時打。中堅手が後逸する間に、3人の走者が生還し、5-1とリードを広げた。

先発はエース左腕・松藤孝介投手(3年)。5回を1失点にまとめると、6回からはサイド左腕・佐藤起也投手(3年)がリリーフ。最後の打者2人は、2年生右腕・安田虎汰郎投手が締め、3投手の継投で桜美林打線を1失点に抑えた。

勝利した小倉全由監督(65)は、3回のスクイズを防いだ場面について、「あれが大きいですよね。あそこで決められて、また打たれたりしたら嫌なところでしたから」と振り返り、勝因の1つに挙げた。

本塁打を含む2安打と活躍した富塚については、「もう1本は打ってくれないと」と笑顔で話し、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

勝利した日大三は、29日午前10時から神宮球場で、日大鶴ケ丘-富士森の勝者との準決勝に臨む。