春夏通じ9度甲子園出場の金足農(秋田)は来春の選抜出場が絶望的となった。

日本学生野球協会は6日、都内で審査室会議を開き、不祥事のあった高校の処分を決めた。金足農は部員のいじめで7月19日から3カ月、対外試合禁止となった。2年生が1年生複数名に対し、部室で指導という名のもとの暴力行為などのいじめ行為に及んでいた。正座を強要し蹴とばす。硬式球を膝に当てる。竹の棒で背中と肩を殴るなど。部室での行為で、他の部員もこれを止めなかった。チームは秋季秋田大会の出場を辞退している。

今夏、新潟大会で決勝進出の帝京長岡(新潟)は、今年5月に発生した暴力案件について、監督(52)が管理職への報告にとどめていた。報告遅れで同監督が7月29日から3カ月の謹慎。昨年、秋季東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)は副部長(48)の中学生の練習参加規定違反により、8月5日から6カ月の謹慎とした。

また、新宮(和歌山)は監督(49)が不適切指導で4月18日から謹慎3カ月。酒田南(山形)は2年生部員11人の喫煙により8月9日から対外試合1カ月禁止。稲毛(千葉)は監督(33)が、体罰および不適切指導、報告義務違反により、7月14日から7カ月謹慎。早稲田佐賀(佐賀)は副部長(28)が危険行為と暴言により、8月2日から3カ月の謹慎。上宮(大阪)は監督(36歳)が体罰、報告義務違反により、8月11日から2カ月の謹慎、ほか。