高校日本代表が初優勝を目指すU18W杯が、米フロリダ州で9日(日本時間10日)、開幕する。

日本の1次ラウンド初戦(同午前4時)の相手はイタリア。予告先発は、最速148キロ右腕の生盛亜勇太(せいもり・あゆた)投手(興南3年)が指名された。明徳義塾の馬淵史郎監督(66)が指揮をとる今チームの初戦となった8月30日のオープン戦立大戦では、先発して大学生を相手に3回1失点と試合をつくった。177センチ、74キロの細身ながらバネがあり、しなやかに投げる球は威力十分だ。

7イニング制となる今大会は、立ち上がりがポイントとなる。先発投手が試合を作り、先制点を奪うことで優位に立てる。

打線では、1番打者としてけん引する高校通算67発の浅野翔吾外野手(高松商3年)に注目が集まる。木製バットにも全くてこずらず、飛距離は目を見張るものがある。オープン戦を視察したNPBスカウトからも、高評価だった。世界を相手に、持ち味の打力を見せつけるチャンスだ。

会場は米フロリダ州の南西、海沿いのサラソタにあるエド・スミス球場。1989年に建設され、収容人数は8500人。球場の建設に尽力した市民の名前がつけられており、米メジャー・オリオールズの春季キャンプで使用されている。

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