岩手大会は、花巻東が専大北上に13-3で大勝し2連覇。1番熊谷陸内野手(2年)が3得点でけん引、3回1失点の力投を見せた。

花巻東・熊谷が投打で2連覇に貢献した。打者としては初回先頭で相手失策により出塁。佐々木麟太郎内野手(2年)の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。2回には四球で出塁し、中嶋禅京外野手(2年)の右犠飛で生還。3回には中越え適時三塁打を決め、佐々木麟の高校通算89号の3ランで本塁に帰ってきた。

安打は適時三塁打の1本のみだったが、3得点で打線の火付け役になった。「麟太郎の前にランナーをためたり、下位打線でためたランナーをかえすなど、いろいろな役割を果たしていけるようにしています」

7回は4番手で登板した。3回35球で1失点。最速135キロでスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップを操る技巧派らしく打たせて取った。準々決勝の一関学院戦は打者4人に対して1死しか奪えず。足がつり、13球で降板。「前回はチームに迷惑をかけてしまったので、今日はチームのために抑えようという気持ちでいきました」と試合を締めた。

打線は佐々木麟の通算89、90号など9安打で13得点、投手陣は4人で3失点と充実の内容で優勝した。第1代表で臨む東北大会で2連覇し、来春のセンバツ切符をつかむ。熊谷は「1戦1戦を戦った結果が優勝につながったので、東北大会も同じように戦いたい。甲子園はすごくいい場所だったので、もう1回戻りたい気持ちは強いです」。1番打者、投手として「クマリク」が再び躍動する。【山田愛斗】