3月のセンバツで連覇を狙う大阪桐蔭が5日、新年の活動をスタートさせた。大阪府大東市の学校近くにある野崎観音(慈眼寺)で恒例の必勝祈願を済まし、1週間ぶりにグラウンドで体を動かした。

ドラフト1位候補の世代NO・1投手、前田悠伍(2年)は主将として「この1週間をいい方向に持っていくためには、今日が一番大事になる」とナインに声をかけた。「秋は何とか日本一になれたけど、このままだとセンバツでは勝てない。個人的にも、何一つ完成していない。まだまだ成長途上だし、レベルアップしたい。ドラフト1位でプロに行くことが目標」と断言。制球力と直球の質を磨くことをテーマに掲げた。

全国的にも注目度の高い最速148キロ左腕に対し、西谷浩一監督(53)は「素晴らしい才能を持った投手。いずれは日本を代表する投手にという気持ちで入学以来やってきた。主将をやるのも、大きな投手になるためのピースの1つ。昨年も春と夏の甲子園を経験しているが、昨年以上に大暴れしてほしい。最終的に(大阪桐蔭で)歴代NO・1の投手になる可能性がある」と高い期待を口にした。

◆前田悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県長浜市出身。昨年は甲子園に春夏連続で出場し、春は13イニング自責0でVに貢献。昨秋の神宮大会では、準決勝の仙台育英戦で完投するなど連覇に貢献。180センチ、80キロ。左投げ左打ち。