第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に2年連続で出場する北海道代表のクラークが9日、空路で大阪入りした。前チームから4番を任されてきた麻原草太捕手(2年)は「実感がわいてきてすごく楽しみ。去年は全然打てていなかったので、今年は全打席打ちたい」と気合を入れた。

昨年のセンバツ1回戦の九州国際大付(福岡)戦では7番捕手で4打数無安打。延長10回サヨナラ負けで自身初の甲子園は、ほろ苦かった。その悔しさをぶつけるべく、調子は上向いている。対外試合解禁日の4日、滋賀県内で行った久居(三重)との練習試合では先制の中前適時打を放つなど2安打。続く水口東(滋賀)戦でもマルチ安打を記録した。「遠征ですごく成長を感じることができた」と、冬場に練習してきた手応えは確かにある。

大会開幕まであと8日。10日には組み合わせ抽選が行われ対戦相手が決まる。佐々木啓司監督(67)は「打撃がいい人間を使っていかないと、波に乗っていけない」と攻撃をポイントに挙げる。麻原は「クラークの打撃を見てもらいたい」と自信をのぞかせる。打線のキーマンとして存在感を示す。【山崎純一】