昨夏甲子園で東北勢初優勝を果たした仙台育英(宮城)は大会第4日の21日、第3試合で慶応(神奈川)との対戦が決まった。

東北王者が一戦必勝で各地区の強豪に立ち向かう。同優勝メンバー8人が残った新チームは昨秋、高橋煌稀投手、仁田陽翔投手、湯田統真投手(いずれも3年)を軸とした投手陣で大量失点を防ぎ、小技と機動力を生かした攻撃で得点を重ねた。東北大会4試合は3点差以内で勝利し、決勝は宮城県大会決勝で惜敗した東北に雪辱した。

明治神宮大会は初戦の準々決勝で九州王者の沖縄尚学と対戦し、4点を追う9回に一挙5得点でサヨナラ勝ち。大阪桐蔭との準決勝では、2-5の9回から1点差まで食らいついたが、あと1歩及ばなかった。

山田脩也主将(3年)は試合後、いずれも9回に追い上げた打線について「終盤にしっかり自分たちのつなぎの野球ができたと思うので良かった。最後決めきるという面で、全員がやり切れなかったことが悔しかったので、しっかり自分を含めて成長し、春を迎えたい」とレベルアップを誓っていた。

83年の池田(徳島)以来史上5校目、東北勢初の「夏春連覇」に挑戦権がある仙台育英。1球の精度にこだわった野球で、今春も頂点に駆け上がる。