春季高校野球県大会の3回戦が29日に行われ、勝者8校が今夏全国選手権静岡大会のシード権を得る。17年ぶり11度目の獲得を目指す静岡市立は、昨春の東海王者・浜松開誠館と対戦。現在2試合連続でマルチ安打を記録中の別府込仁志外野手(3年)が、勢いに乗って決戦に挑む。
成長著しい。昨秋までは代打要員。出場も3打席に終わったが、厳しい状況を力に変えた。一昨年秋から、チームは潜在能力を引き出すメンタルトレーニング「スーパーブレイントレーニング」を開始。今季メンタルリーダーの役職も担う別府込は「悪い状況の時こそ元気を出す。前向きな思考に変わった」と話す。
冬場はノックに重点を置き、守備力が向上。長打狙いで引っ張り傾向にあった打撃も、逆方向を意識してバットを振り込んだ。「前向き」に取り組んだ課題改善が実り、今春は地区予選を通じて5試合中4試合に「7番・左翼」でスタメン出場。県1回戦の浜松市立戦(8○1)で2安打、2回戦の富士戦(5○3)でも3安打と暴れる。
浜松開誠館戦も同位置での出場が有力で「自信を持って打席に入れると思う。次もつなぐ意識でチームの勝利に貢献したい」。好調の別府込が、シード権獲得に向けて快音を響かせる。【前田和哉】

