市和歌山が接戦を制し、7年ぶり6度目の夏の甲子園出場を決めた。

3回に和歌山北・村上陽輝捕手(3年)に先制2ランを浴びたが、その裏から反撃に転じ、同点の5回に藤井新外野手(3年)の適時打で勝ち越した。

だが8回に1点差に詰め寄られると、9回についに追いつかれ、タイブレークへ。延長10回、11回を無失点に抑え、11回裏に主将の熊本和真内野手(3年)の左前打でサヨナラ決着。和歌山北を振り切った。

今年の和歌山大会は智弁和歌山が初戦で高野山に敗れる波乱があった。また全校生徒23人の南部高龍神分校は箕島を破るなど2勝を挙げる大奮闘を見せた。

開幕試合に登場した和歌山北は5勝を重ね、初めて決勝まで進んだ。決勝もエース高瀬修瑚投手(3年)が力投し、驚異の粘りを見せたが惜しくも甲子園には届かなかった。

◆市和歌山 1951年(昭26)市立和歌山商として創立。09年、普通科設置で現校名に。生徒数747人(女子488人)。野球部は57年創部で部員数69人。甲子園は春8度、夏は6度目。主な卒業生に藤田平元阪神監督、元広島正田耕三ら。和歌山市六十谷45。竹内伸之校長。