日大三の三木有造監督(49)は、試合後のインタビューで声を詰まらせた。

小倉全由前監督(66)から今年4月にバトンを引き継ぎ、2大会連続19度目の甲子園出場を決めた。今まで数回しか涙を見たことのなかった小倉氏が、試合後に泣いていた。「もらい泣きしてしまいました。(今日は)監督がいない決勝は初めてで、不思議な感じでした。小倉監督が築き上げてきたチームは間違っていなかったと証明できました」。特に3年生は、小倉氏の元で野球をやりたいと集まってきた選手たち。「(監督が)交代して、なんでだよとか、つらい思いもあったと思う」と察する。

部長としては何度も経験している聖地だが、今度は監督として指揮をとる。「監督の自覚が全くないんですけど」と笑いながら「まず甲子園にたどり着くことがすごいこと。次は(甲子園で)勝てるようにしたい」と話した。