全国最多40度目出場の南北海道代表北海が、2試合連続サヨナラ勝ちで浜松開誠館(静岡)を下し、準優勝した16年以来7年ぶりの16強入りを決めた。

先発右腕の岡田彗斗投手、熊谷陽輝投手(ともに3年)ら3投手によってつなぐ継投策が功を奏し、要所要所で相手打線を抑え、勝利をたぐり寄せた。台風7号の影響で、15日に予定されていた試合が順延となったため次戦の3回戦は17日、8強入りをかけて神村学園(鹿児島)と対戦する。

北海投手陣の踏ん張りが勝利へのカギとなった。2-2と同点の9回。8回に続きこの日2度目のマウンドに上がったエース格右腕の熊谷は、2者連続三振を奪うなど3者凡退に抑え、攻撃へ流れを引き寄せた。この日は一塁で先発。「一塁にいる時からマウンドにいる気持ちでいた。気持ちを整理してマウンドに向かうことができた」。その裏1死二塁から5番関辰之助内野手(3年)のサヨナラ打が生まれ、勝利をつかんだ。

先発右腕の岡田は役目を果たした。1回先頭打者に二塁打を打たれた。暴投で三塁への進塁を許したが、2番打者を146キロの直球で三振を奪うなど、3者連続三振で無失点。4回まで毎回の8奪三振。4回に先制点を許し、5回途中から左腕の長内陽大投手(2年)にマウンドを譲ったが、7回から再び登板し1回を無失点に抑えた。「継投で勝つのが1番うれしくて、1人1人の役割を果たして勝てた試合なのですごくうれしい」と振り返った。

岡田、長内、熊谷の3投手がそれぞれ2度マウンドに上がる小刻みな継投。南北海道大会、甲子園1回戦と同様に熊谷は一塁、長内は一塁と左翼を兼務したが、岡田が「5月の大会以来」という三塁に就く場面もあり総力戦で勝ちきった。平川敦監督(52)は「1番は投手がしっかり投げてくれたからだと思います。投手も野手につくのは嫌だと思うんですが、その辺は我慢してくれている」と選手たちをたたえた。

この日は天候不良が予想されたため、5回終了後に行われる「クーリングタイム」がなかった。平川監督は「しかも今日は幸運にも気温が低かった。予選の北海道と変わらない感じでできました。天候も味方してくれたと思いますね」。北海道勢初の2試合連続サヨナラ勝ちで、7年ぶりの3回戦進出を決めた。次は2試合連続2ケタ得点と攻撃力のある神村学園とぶつかる。岡田は「これからもっといい投球がしたい」と気を引き締める。北海自慢の投手力でさらに上を狙う。【山崎純一】