優勝候補の慶応(神奈川)が、94年ぶりの対戦となった広陵(広島)との伝統校対決を制し、15年ぶりの8強進出を決めた。 今春センバツ初戦は仙台育英(宮城)に延長10回タイブレークで敗れたが、経験を生かしてセンバツ4強校に勝利した。延長10回に2点適時打を放った5番の延末藍太内野手(3年)は、先制打を含めて2安打5打点の活躍。準々決勝で沖縄尚学に勝利すれば、103年ぶりの4強。慶応ボーイズの旋風はまだまだ止まらない。

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PL学園時代に甲子園で通算13本塁打を放った清原和博氏(55)の次男、勝児内野手(2年)は出場機会はなかったものの、チームを支えた。声を出して仲間を鼓舞したり、イニング間に外野手とのキャッチボール相手を務めた。初戦後、父からは「悔いなく頑張ってこい」とエールをもらった。「今日も自分ができる最大限はできた。短い時間なんですけど、準備して成長して、次の戦いに挑んでいきたい」。和博氏もスタンドから見守った。

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