今大会屈指の好投手・東恩納(ひがしおんな)蒼投手(3年)がけん引する沖縄尚学は、わずか1失点とエースの好投で勝ち上がってきた。いなべ総合学園(三重)との2回戦を3-0、創成館(長崎)との3回戦を5-1と、東恩納が抜群の安定感を見せている。

ただ、試合間隔が短くなるここからは、継投で戦うことが濃厚。伊波(いは)慶治朗投手(3年)も調子を上げており、東恩納と交代でマウンドに立つことになりそうだ。東恩納が先発するのか、リリーフに回るのか。エースの起用法がこの試合最大の見どころになる。

打者では1番・知花慎之助外野手(3年)が調子を上げてきている。先制の適時二塁打を放った3回戦に続き、この試合でも攻撃のキーマンとなる。

対する慶応(神奈川)は、3回戦で優勝候補の一角だった広陵(広島)をタイブレークの末に破って、15年ぶりの8強入りした。

打撃が好調で、その中でも5番・延末藍太内野手(3年)に注目。広陵戦では2安打5打点でチームに貢献し、良いイメージでこの試合にも臨めそうだ。

春のセンバツでは仙台育英にタイブレークで敗れたが、その後のタイブレーク対策が実って結果を出せたことは、自信につながっている。好投手が相手で、接戦も予想されるこの試合に向けて、それはポジティブな要素になる。