青森山田が延長13回にわたる3時間51分の激闘を制し、準々決勝進出を決めた。

4-3で迎えた9回表に1点を返され、その裏サヨナラの走者を二塁まで進めるも、試合を決められずタイブレークに突入。10回表には10回からマウンドに上がった桜田朔投手(2年)が、失策とボークで2失点。流れは羽黒に傾いていたが、ここからが粘り強かった。

4-6で迎えた10回裏、2死二、三塁とチャンスをつくり、伊藤英司内野手(1年)の右前同点適時打。11、12回と両軍「0」を刻み迎えた13回表、またしても2点を取られたが、そこからまたよみがえった。延長13回無死一、二塁、先頭の伊藤が犠打を決めて1死二、三塁。千載一遇のチャンスで橋場公祐主将(2年)が中越え同点適時三塁打。「フライかなと思ったんですけど、伸びてくれた。うれしかったです」。三塁まで激走した橋場は、三塁上で何度もベースをたたきながらほえた。

なおも1死三塁のチャンス。最後は、前の打席でバントを失敗していた菊池伊眞内野手(1年)が、サヨナラ中犠飛。3球で2ストライクに追い込まれたものの、粘って粘っての10球目で中堅へ打球を上げた。菊池伊は「自分ならできると信じた。絶対勝ってやるという気持ちでした」。気持ちでつかんだ勝利だった。

センバツ目指し東北大会 学法石川 日大山形、青森山田、一関学院が8強/詳細