昨秋明治神宮大会で準優勝した作新学院(栃木)の「江川2世」こと、最速147キロ右腕の小川哲平投手(3年)が、快投を演じるか。対する昨夏の甲子園4強メンバー10人を擁する神村学園(鹿児島)は、しぶとく食らいついて勝機を見いだしたい。

小川は初戦へ向けて「受け身になったら相手の思うつぼなので、強気のピッチングをしていきたい」と燃えている。

一方で、神村学園は、得意のカットボールをはじめ、スライダー、チェンジアップ、カーブを巧みに操る小川攻略がカギを握ることは百も承知。明治神宮大会決勝を現地観戦したという小田大介監督(41)によると「生で見て強烈だった」という手ごわい相手エースの壁は高い。だが、自チームにも「成長を感じている。チーム力で勝負したい」と話しており、難敵撃破で、県勢の春夏通算100勝目を成し遂げる覚悟だ。