常総学院(茨城)の初戦は、悪天候のため、2日連続で順延となった。

朝5時に起床した選手たちは、準備万全で球場入りしたが、7時15分、中止が決定し、室内練習場で守備練習を中心に汗を流した。島田直也監督(54)は「この2日間、室内での練習。打球勘が難しいと思うので」と、その理由を明かした。

投手として、日本ハム、DeNAなどで活躍した島田監督にとっても、雨で2日間の中止は経験がない。「プロでも先発投手が2日連続で中止となるのはない。これから考えたいと思います」と、神妙な表情を浮かべた。

中でも、一番のポイントに挙げたのはモチベーション。「だるさが出てしまうので、集中力をいかに保つのが難しい」。1度作った気持ちを、再び作り直す。現役時代、中継ぎ投手として活躍した島田監督にとって、その難しさは痛いほどわかる。今後は日程も大きなカギを握る。25日の初戦に勝った場合、2回戦、準々決勝が連戦となるなど、1週間、最大5試合と過密日程に。球数制限など、投手起用にも影響が出る。「投手のやりくりが大変。そこも考えながらやっていきますが、まずは目先の試合に集中したい」と、まずは初戦突破に集中する。

エースの小林芯太投手(3年)は捕手を座らせ43球を投げた。「自分的には連戦の方が結構いい感覚で投げられる。メリットの方が大きいなと思っています。しっかりいいピッチングをする。ただそれだけ。気持ちを切らさずにやっていきたいと思います」と、好調を強調した。

雨にじらされ、甲子園が待ち遠しい。小林は「秋季関東大会の作新学院戦でも雨で時間が空いてしまい、試合の入りが悪かったことがある。2回同じことは続けない。しっかり話し合いながらやっていきたいです」と、経験を生かし、中止をプラスに捉えた。