昨夏の甲子園に出場した白樺学園の冨沢悠斗投手(3年)が、右翼で出場して3安打を放つと、9回には守護神として三者連続三振と好救援し、8強入りに貢献した。
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定評のある鋭い打撃を見せた左の主砲・冨沢が、守護神として試合を締めた。「4番右翼」で出場し、すべて右前に3安打をマーク。さらに9回、神谷春空投手(3年)が1点を失い、なお無死二塁とピンチを背負ったところでマウンドへ。全16球中14球を最速140キロの直球で押し、三者連続三振で断ち切った。「地区決勝(代表決定戦)で変化球でかわす投球で失点したので、直球で勝負することを意識しました」と振り返った。
昨秋の地区代表決定戦で帯広大谷に1-2で敗れると、冨沢はミーティングで投手への転向を直訴した。「投手不足で負けてしまい、自分が投げてチームを勝たせたいと思った」。洞爺湖シニアに所属した室蘭西中時代は、今秋のドラフト上位候補、健大高崎(群馬)の右腕・石垣元気投手(3年)に次ぐ2番手投手だった。白樺学園では打撃が評価され野手に専念していたが、投げたい気持ちは止められなかった。冬場は昨夏のエース半沢理玖投手(駒大1年)に投球フォームをチェックしてもらい、直球のキレが良くなった。
亀田直紀監督(38)は「彼はチームの中心。夏までにエース番号を取れるよう神谷や谷内(翔、3年)と競ってほしい」と、昨夏の甲子園出場者6人が先発した中でも厚い信頼を寄せた。投打の大黒柱となり、春制覇と2年連続の夏の甲子園へけん引する。

