<高校野球西東京大会:明大中野八王子10-3明大中野>◇16日◇3回戦◇府中市民球場

 10年ぶりとなる明大中野対明大中野八王子の同門対決は、明大中野八王子がリベンジを果たした。両校は中野学園が運営する兄弟校で、校歌や創立記念日は同じ。ユニホームの色は中野がグレーで八王子がクリームだが、明大仕様のロゴなども同じだ。中野は男子校だが、八王子は共学。02年夏の初対戦では、中野が12-2で八王子に勝利していた。

 明大中野八王子は1-3と2点差の4回、4安打に四死球を絡めて4点を奪って逆転した。8回にも4安打を集中し、コールド勝ちを決めた。投げては篠原匠投手(2年)が、10安打を浴びながらも4奪三振で3失点完投。9番打者としても3打席連続二塁打を放つ活躍だった。篠原は「困ったらスタンドを見て、相手の応援も自分に向いていると思って(精神的に)乗った。同じ応援歌もあったので、ちょっと変な感じがした」と笑っていた。

 両校は昨年11月に明大明治を含めた3校対抗戦、今年4月の創立記念日に練習試合で対戦。この2試合では明大中野が勝利していた。明大中野の岡本良雄監督(44)は「一番やりにくい相手だと思っていた。2試合とも勝っていたが、実力差はあった。八王子には同じ学園なので甲子園に行ってほしい」と話した。