<全国高校野球選手権:大阪桐蔭15-9敦賀気比>◇24日◇甲子園

 大阪桐蔭が敦賀気比(福井)との打撃戦を制し、2年ぶり4度目の夏優勝に王手をかけた。

 1回、敦賀気比に5点を先制されたが、その裏に中村誠主将(3年)の2試合連続アーチで反撃を開始。2回に峯本匠内野手(3年)の2ランで同点。3回にまた1点を勝ち越されたが、4回に峯本の適時打で追いつき、正隨優弥内野手(3年)が勝ち越しの2点適時三塁打。さらに森晋之介外野手(3年)が2ランで続き、10-6と初めて優位に立った。

 後半の援護にも支えられ、エース福島孝輔(3年)は15安打を浴びながら9失点完投。「9失点完投は初めてです。野手のみんなが『必ず取り返すから粘り強く行こう』と声をかけてくれ、投げきることができました」。大阪大会準決勝でセンバツ準優勝の履正社、甲子園で明徳義塾(高知)高崎健康福祉大高崎(群馬)と強敵を沈めたエースが、2年ぶりの頂点に王手をかけた。