<全国高校野球選手権:甲子園練習>◇4日

 第1日同様降雨によるグラウンド状態の不良により、15校が室内で調整された。3年ぶり2回目の出場となる高崎健康福祉大高崎(群馬)は、通算57本塁打の脇本直人外野手(3年)を擁し初優勝を狙う。50メートル走6秒1の“俊足スラッガー”は今大会の盗塁王の座も狙う。

 室内練習場で脇本が鋭い打球を連発した。「大振りにならないようコンパクトに振ることを意識しています。見極めて甘いボールは打ちにいきたい」と本塁打に意欲を見せる一方で、「自分としては走る方を見てほしい」と俊足をアピールした。

 チームは県大会で35盗塁を決め、同校が3年前にマークした28盗塁の大会記録を更新。脇本はチームトップの11盗塁。「足には自信があります。走らないと勝てないと言われてきたので」と、ほぼノーサインで前の塁を狙う。積極果敢な走塁で、21年に京都一商・原田が記録した個人最多の8盗塁(計4試合)を上回ることも夢ではない。

 達成には1試合でも長くプレーすることが条件だが、強豪を倒してきた自負がある。「(昨夏優勝の)前橋育英や桐生第一に勝ってきたことが自信になっています。全国制覇を狙います」と、言い切った。