第96回全国高校野球選手権(9日開幕、甲子園)の南北海道代表・東海大四は5日、大阪・豊中市内で約2時間の練習を行った。今日6日に組み合わせ抽選会が行われる。

 “仮想甲子園”で準備OKだ。南北海道代表の東海大四は甲子園と同じ両翼95メートルの豊中ローズ球場での練習開始早々にノックを行い、外野フェンスのクッションボール処理などを確認。本番へ向けイメージを膨らませた。

 グラウンドコンディション不良で、屋外での甲子園練習が出来なかった前日4日の分を取り返すように、両翼ライン際のフェンス付近へ、ノックの打球が飛んだ。とりわけライン上のクッション処理が難しいと言われる甲子園。予想外の跳ね返りやボールの転がりに、慌てる外野手は多い。甲子園練習で、ほとんどのチームが確認する最重要ポイントだ。大河内航左翼手(3年)は「(クッションボールが)壁に伝って転がっていくイメージがある。今日の球場は95メートルで(打球を追うのに)ちょうど参考になって良かった」。高田渉右翼手(3年)も「ファウルゾーンが狭いので、そこは意識しています」と気持ちを高めた。

 ノックを打った大脇英徳監督(39)は「みんな体の動きが良かった」。地方予選7試合で失策0だった外野陣が、本番も無失策で勝利を呼び込む。【中島宙恵】