<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇6日◇フェスティバルホール

 150キロ右腕大分・佐野皓大(3年)は第2日第3試合で日本文理(新潟)と対戦する。

 佐野が強豪相手に興奮を隠せなかった。「日本文理と聞いた時、あの決勝のイメージが出てきた」。09年夏、中京大中京相手に9回に猛追した場面をテレビで見ていたことを思い出した。

 投げ合う日本文理のエース飯塚悟史投手(3年)は昨夏もこの春も甲子園を経験。最速145キロと抜群の制球力が持ち味だ。「(飯塚は)打撃もいいですよね。強豪なので抑えただけ評価は上がる。甲子園のマウンドで155キロ出して、お立ち台に立ちたいですね」と、イメージを膨らます。

 連投となった7月24日の県大会決勝では、直球140キロに満たず疲れが心配された。「しっかり寝て、疲れは取りました」。普段より2時間早く寝ることで、9時間半睡眠を取り続けた。チームに差し入れられた豊後牛でスタミナもしっかりつけた。

 佐野徹監督(55)は「県大会では打たせて取る投球を覚えてきた。投球自体上手になってきたので甲子園でもそれができれば」と成長に期待する。エース佐野は「負けず嫌いなので。(日本ハム)大谷さんの161キロも超えたい。そのために努力したい」。好投手を倒し、快速右腕がさらにスケールアップしていく。