優勝候補の東海大相模(神奈川)が、140キロ超カルテット“4本の矢”そろい踏みの豪華紅白戦で、大会NO・1投手攻略に乗り出した。第96回全国高校野球選手権大会(9日開幕)は今日8日、開会式リハーサルが行われる。組み合わせ抽選会後初練習となった7日、大阪・高槻市での割り当て練習2時間の中で、異例といえる5イニングの紅白戦を行った。

 初戦の相手は、ドラフト1位候補の150キロ右腕、松本裕樹投手(3年)擁する盛岡大付(岩手)に決まった。門馬敬治監督(44)は「大会6日目だし、少し空く。野手の練習にもなりますから」と言った。先発は青島凌也投手(3年)と、小笠原慎之介投手(2年)。神奈川大会決勝で大会タイの20三振を奪った吉田凌投手(2年)は2番手で登板し、宝刀の縦スライダーを軸に3回で3三振を奪った。ドラフト候補の佐藤雄偉知投手(3年)は、1回無失点に抑えた。

 吉田は同点の5回に無死満塁のピンチから右前に“サヨナラ打”を浴びた。神奈川大会タイの11本塁打を放った強力打線に「一番投げたくない相手。一緒のチームで良かった」と苦笑い。決勝打を放った3番豊田寛外野手(2年)は、“仮想松本”対決に「吉田と同じように真っすぐが速い。今日の紅白戦のようにしていけば」と自信を深めた。

 打線は、打撃マシンを150キロに設定するより、超高校級の4投手と対戦する方が攻略への近道で、投手陣にとっても刺激的な戦い。投打ともに、他校がうらやむ豪華対決で、臨戦態勢に入った。【前田祐輔】