盛岡大付(岩手)のドラフト候補右腕で高校通算54本塁打の松本裕樹(3年)が7日、兵庫・西宮市内の練習で約2週間ぶりに打席に立った。紅白戦にレギュラー組の4番DHで出場。遊ゴロ、左飛、二ゴロに終わったが、1打席目に左翼方向へ特大ファウルを放ち「次につながる打球」と手応えを感じていた。

 この日は14日の初戦の相手、東海大相模(神奈川)の2年生右腕吉田凌を想定し、控え組の先発右腕杉山晃基(2年)を1メートル前から投げさせた。松本は「県大会では速い投手と対戦していなかったのでワクワクしています」と試合が待ち切れない様子だった。

 吉田をはじめ東海大相模の4投手は全員が140キロ超の本格派。今日8日からは花巻東の大谷(現日本ハム)対策で2年前に行った10メートルの超近距離打撃練習を復活させる。関口清治監督(37)は「点を取らないとゲームにならない。打者の感覚を作って行きたい」と意気込んでいた。【高場泉穂】