甲子園生誕90周年に開催される第96回全国高校野球選手権大会は、台風の影響で11日に順延された。

 深紅の大優勝旗が、欲しくなっちゃった?

 南北海道代表の東海大四が8日、新ユニホームで開会式のリハーサルに臨んだ。グラウンドでは、昨年の優勝校、前橋育英(群馬)の隣に整列。間近で返還される優勝旗を目にした東海大四の高田渉主将(3年)は「やっぱり、でかいですね。(地方大会の優勝旗と)規模が違います。ちょっと、欲しくなりました」と、うらやましそうだった。

 出場49代表校中、最長ブランクとなる21年ぶりの出場で、OBの期待も高まっている。4日の甲子園練習では、グラウンドコンディション不良で、甲子園の土を踏むことが出来なかった。大阪入り後、6日目にして、ようやく聖地を体感し「テレビでずっと見ていた場所。土が軟らかくて、芝がきれい。野球をやっている小中学生が目標とするようなプレーをしたい」と、気持ちも高まってきた。

 甲子園出場を機に新調したユニホームは、1日ですっかり体になじんだ。全体練習は休みも、夕方からは初戦の相手、九州国際大付(福岡)のビデオを見て研究。「(投手の)配球や癖を、しっかり目と頭にたたき込みます」。大会第4日の初戦へ向け、休んでいる暇はない。【中島宙恵】