笑顔いっぱいの引退会見だった。ソフトバンク帆足和幸投手(36)が18日、ヤフオクドーム内で引退を発表した。「FAして福岡に来た時、僕は福岡で野球を終わろうと思っていました。自分の思いにブレはなく、今回、引退を決断しました。僕がここにいても、千賀、東浜と若い選手も出てきていますし、そろそろ潮時かなと思いました」。

 今季わずか1勝だった。10日にみやざきフェニックス・リーグで先発してCSに備えたが、来季も続ける気持ちはなかった。引退を知ったナインは驚き、西武時代から仲の良い松坂からも「ホントにやめるの?」と止められたが、決意は変わらなかった。「あいつがヤフオクドームのマウンドに立つ姿を見られれば」と復活を信じ、エールを送った。今後は未定だが福岡に残る。

 公式会見後には長女梨杏ちゃん(8)と次女心希(ここね)ちゃんも呼び、記者会見を体験させた。夫人と1歳の三女も交えた5人がユニホーム姿で記念撮影を行うなど、家族に囲まれた温かな引退式となった。