キャンベルはマジメな性格で、来日からハードな練習を重ねてきた。本職の三塁だけでなく、一塁、二塁、左翼の守備練習もこなした。13日の練習試合・DeNA戦には志願で出場。異国の環境に順応しようと、ひたむきだった。この日の打席は右飛と四球に終わったが、安定感のある守備を披露していた。一塁で先発し、4回表からは三塁に就いた。この回には2つの難しいゴロを危なげなく、処理。久慈守備走塁コーチも「いいグラブさばきをしていたのに…」と残念がった。

 左手首の負傷が長期化すれば、開幕オーダーに大きな影響を及ぼす。順当にいけば、キャンベルは三塁での起用が濃厚だった。長打力には欠けるが、広角打法で高打率の打撃が期待されている。チームの構想も修正を強いられるだけに、尾を引かないことを祈るばかりだ。【田口真一郎】

<キャンベルの宜野座キャンプ>

 ◆マートン再来? 初日からミート中心の打撃を披露。柵越えは1本だったが片岡打撃コーチは「マートンに似ている」と評価。

 ◆1発屋に激変 第1クール5日間の柵越えは5本だったが、第2クール初日の7日は13発に大幅増。「体全体が使えてきたよ」とパンチ力も披露して笑顔。

 ◆守備は超マルチ 本職の三塁に加え、ノックでは自ら一塁、二塁に就いて守れるところをアピール。14日は金本監督の要望でレフトも守るなどバッテリー以外はどこでもOKの勢い。

 ◆腹痛でダウン 16日の韓国・サムスン戦に出場予定だったが、ウイルス性腸炎を発症して練習も欠席。18日から別メニュー復帰し、21日から全体練習に合流。「体調が戻ってきたよ」。

 ◆選球眼良い実戦派 デビュー戦の13日DeNA戦は無安打も、22日紅白戦でメッセンジャーから初安打。実戦は10打席で6打数2安打、4四球で出塁率6割。