交流戦明け初日の19日、中日は全休だった。ほとんどの1軍選手はナゴヤ球場に姿を現さなかったが、小笠原慎之介投手(19)は30度を超える炎天下、グラウンドをランニングするなど汗を流した。

 新人だった昨年に続く2度目の交流戦。3試合に先発して1勝1敗だった。データが乏しい相手に「大変でした。だからこそ自分の持っているものでどう抑えるかを学んだ。それは今後にもつなげられると思う」と振り返った。

 16日にはあこがれの西武菊池との投げ合いも実現した。8回5失点で完敗だったが、打席で菊池の直球を体感した。「速かった。たとえ投手が相手でも全力で向かってきた。やっぱり直球の強さが一番大事だと思った。僕も直球を磨かないといけない。今は足元にもおよばない」。球界を代表する左腕との直接対決で得たものはプライスレスだったようだ。