着実に勝ち星を積み重ねている阪神秋山が、1年を通して働くことを目標に掲げた。「ローテほぼ1年目なんで、欲を出さずに。開幕から目標はとくに置いていないけど(シーズンの)最後まで投げ抜きたいと思います」。

 現在、チームトップタイの11勝をマーク。ここ5試合で4勝と勢いに乗る。シーズン終了まで5~6試合に先発できる計算で、このまま5戦4勝のペースで完走できれば15勝に到達する可能性もある。阪神の日本人右投手が15勝に到達すれば、81年の小林繁(16勝)以来で、球団生え抜きとなれば74年の古沢憲司(15勝)以来の快挙。今季の秋山なら、決して不可能な数字ではない。

 28日は甲子園で行われた投手指名練習に参加。キャッチボールやポール間ダッシュで調整した。「(ここまで)うまくいきすぎている部分はある。試合も作れているし、3人で切れたり、四球も出さなかったり。これを続けていきたい。いい結果を残すと、自分自身も気持ちがいいので続けていきたい」。次回は31日ヤクルト戦(甲子園)に先発する予定。虎の浮上には背番号46の飛躍が欠かせない。【真柴健】