ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(33)が今季3度目の退場処分を喫した。

 5回1死走者なしで迎えた第3打席、カウント2-2からの中日大野の5球目。内角低めに決まった143キロ直球で見逃し三振に倒れると、判定に納得がいかないと打席に立ちつくした。

 しばらく抗議するように立つと去り際に右足で地面を蹴り、ホームベースへと土をかけた。この行為を球審が侮辱行為と判断。そのまま退場が宣告された。

 試合後、「ジャッジに侮辱するつもりはなかった。自分自身に落胆して(地面を)ならした。向こう(審判)がそれ以上に大きくとらえてしまった。コールされたものは仕方がない。明日以降の制裁を受け止めたい」と反省した様子で話した。

 バレンティンは4月4日の阪神戦(京セラドーム)、5月24日の広島戦(マツダスタジアム)でも退場処分となっており、今季3度目となった。シーズン中の複数回退場となると、セ・リーグ内規で出場停止が課せられる可能性が高い。残り2試合で本塁打ランキング1位の中日ゲレーロに3本差と迫っていたが、本塁打王獲得が厳しい状況となった。

 真中満監督(46)は「ベースに砂をかけたということでとられても仕方ない。チームにとってマイナス。退場にならないようにしてほしい」と主砲に苦言を呈した。