日本ハム有原航平投手(25)が今日9日、自身2年連続の2桁勝利を懸け、楽天戦(Koboパーク宮城)に先発する。8日はZOZOマリンで最終調整し、仙台へ移動。開幕投手を務めた右腕は、チーム唯一の2桁勝利を目指す最終戦のマウンドに立つ。「最後なのでしっかり勝ちたい」とひと言に思いを込めた。

 3年目の今季は先発では最多24試合に登板。9勝13敗、防御率4・89ながら、チーム唯一の規定投球回数到達とフル回転してきた。現メンバーで2年以上連続の2桁勝利を挙げた投手は、14年から3年連続の大谷のみ。チームにとっても、13年以来の不名誉となる2桁勝利投手ゼロの阻止が有原にかかっている。

 今季最終戦の先発を有原に任せた栗山監督は「勝てば2桁なんでね。何かに集中したら、オレは良いと思う」と抜てきの意図を説明した。シーズンの開幕と最終戦を任せるのは、大きな期待を寄せるからにほかならない。2連勝中の右腕は「何とかチームが良い形で勝てるように」と使命感を燃やす。

 楽天戦は今季6試合に登板し、0勝4敗と同一リーグでは唯一の未勝利。失点数はロッテと並び最多23点で、防御率5・54と打ち込まれている。「(打線は)つながりがある。中軸には長打があるし、先頭打者を出さないようにしたい」と、あらためて注意点を肝に銘じて臨む。来季につながる1歩を踏み出す。