東洋大が国学院大に9-0で勝利して勝ち点を3に伸ばし、亜大と並び首位に立った。ドラフト候補の飯田晴海投手(4年=常総学院)は、6安打されながらも、初披露のトルネード投法で初完封勝利。今季3勝目を挙げた。打線もエースの力投に応え、2本塁打を含む8安打9得点で圧勝した。東洋大の勝利で、優勝は最終週の亜大との直接対決に持ち込まれた。

 エース飯田の完封勝利が、春秋連覇を狙うチームに勢いをつけた。ここ4試合は、序盤で連打され降板も、この日は試合前、高橋昭雄監督(69)の助言で急きょ、トルネード投法に。急造フォームにもかかわらず6安打7奪三振。「リリースポイントまで自分のタイミングで投げられた」。大学で初めて使ったチェンジアップも効果的だった。「このいいイメージで最終戦に挑みたい」と、復調の手応え十分だった。