広島は14日、地元広島の広陵・中村奨成捕手(3年)を26日のドラフト会議で1位指名することを公表した。前回9月28日のスカウト会議では、即戦力投手も1位候補に挙げられていたが、この日マツダスタジアムでのスカウト会議で方針を固め、会議後に松田元オーナーらが明言した。

 競合の可能性もある逸材の1位指名を他球団に先んじて公表することで誠意を示した。球団は夏の甲子園で1大会の個人新記録となる6本塁打をマークした打撃だけでなく、俊足強肩を高く評価。チームには高卒1年目捕手の坂倉もいるが、松田オーナーは「競争の中で出てくれたら、15年くらいは捕手の心配はしなくていい」と期待する。