日本ハム大谷翔平投手(23)が7日、今オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すことを表明した。10月に手術した右足首のリハビリを行う千葉・鎌ケ谷で、代理人としてCAAスポーツのネズ・バレロ氏と契約したことも認めた。今後は日米間で改定交渉中の同システムの動向を見守りつつ、球団との話し合いは代理人に任せる考え。投打「二刀流」で5年間プレーし、成長させてくれた日本ハムには感謝の意を示した。

 

 ネズ・バレロ氏は米エージェント会社CAAスポーツ所属の代理人で、マリナーズの元マイナー選手。米経済誌フォーブスによると、これまで獲得した報酬は総額2892万ドル(約31億8000万円)で同誌のスポーツ代理人ランキング16位。11年ナ・リーグMVPのライアン・ブラウン外野手(ブルワーズ)を担当し、11年に5年総額1億500万ドル(約115億円)の大型契約を締結。他にはWBC米国代表で活躍したアダム・ジョーンズ外野手(オリオールズ)らが顧客。日本選手ではマーリンズ田沢純一投手とメッツFAの青木宣親外野手を担当し、過去には元ドジャースの斎藤隆氏も担当した。

 所属するCAAスポーツはスポーツ代理人会社最大手。フォーブス誌のスポーツ代理人会社ランキングでは報酬額で2位に2倍近くの差をつけトップ。ジャイアンツのポージー捕手やメッツのシンダーガード投手、野球以外でもサッカーのRマドリードFWクリスティアノ・ロナルド、元イングランド代表デービッド・ベッカム氏、NFLの元スター選手ペイトン・マニング氏らを担当。個人だけでなく、ヤンキースやサッカーのバルセロナなどを顧客に持つ。06年に俳優トム・クルーズ、ジョニー・デップらを担当する大手タレントエージェンシー、CAAによって設立された。