次世代のレギュラーはワシが探す! ソフトバンク達川光男ヘッドコーチ(62)が内川、松田らの後を継ぐレギュラー探しに意欲を見せた。10日、工藤監督や主力選手15人とともに秋季キャンプ地の宮崎に入り、約1時間の監督コーチミーティングを終えて言った。

 「明日から2、3軍の選手をくまなく見て回ろうと思うとるんじゃ。来年はマッチ(松田)も35歳じゃろ、ウッチー(内川)も36歳。セカンドも30歳代が多いし、いつまでもできるわけじゃない。早く後釜を探さんといかんのじゃ」

 2年ぶりの日本一に輝いたホークスだが、喜びに浸ってばかりもいられない。忍び寄る内野主力陣の「高齢化」に、達川ヘッドコーチは大きな危機感を抱いているようだ。

 DeNAとの日本シリーズで感じたこともある。4勝2敗で制したものの、同時に筒香、宮崎、桑原ら20歳代の若手選手の活躍は頼もしく映った。ソフトバンクを常勝軍団にするためにも「世代交代」の準備を続ける必要性を強く認識させられたのは確かだった。

 「去年の甲斐もそうだったし、(広島時代の)江藤(現巨人コーチ)もそうやった。こんないいのがおるのか、と(秋季キャンプで)発掘せんと。(FA宣言した)鶴岡に代わる3番手の捕手も探さないけんけのう」。ヘッドコーチ就任1年目で日本一奪回したが、達川コーチのメガネは、すでに「次世代」に向けられていた。【佐竹英治】