ソフトバンク工藤公康監督(54)が“泣き虫先生”になった。27日、福岡県立福岡視覚特別支援学校を訪問。障害のある幼稚園から中学生までの28人を相手に野球の楽しさを伝授。硬球、バットを体感してもらうとともに、自らキャッチボールを披露し、球がミットに吸い込まれる乾いた音を聞かせるなど、3時間近くふれあった。

 手作りの首飾りや帽子をもらった工藤監督は最後のあいさつで「元気を届けにきましたが、元気をもらいました。最後にはこんなものをもらうなんて。作るのも大変だったと思うと…」と言うと感極まって言葉を詰まらせた。「来年はみなさんをヤフオクドームに招待しますので、野球の音を近くで楽しんでください」。日本一パレードから一夜明けたこの日、工藤監督はあらたな決意を胸にしていた。