亜大野球部の小山翔吾投手(4年・加藤学園)が、ダイアモンドレコードから来年2月、歌手デビューする。

 小さい頃から歌うことが大好きで、大学では厳しい練習後、チームメートのリクエストに応え歌声で心を癒やした。2年秋のリーグ戦、専修大戦で登板も2者連続四球で降板。以後は登板機会はなかったが、これを機に野球に見切りをつけると、歌手への思いが沸いた。インターネットで発声法や腹式呼吸を調べ、野球の合間に練習をした。

 そんな小山を見た生田勉監督が昨秋、知人のロックバンド「DEEN」の池森秀一氏に相談。オーディションを受け、池森氏は「声質が色っぽい」と絶賛。この秋には曲も完成し、作詞には小山も参加。池森プロデュースのデビュー曲「今すぐ逢いたい」が完成した。「たくさんの人の心の支えになる歌を歌いたい」。9日、京王プラザホテルで行われる亜大野球部創部60周年祝賀会では歌声を初披露する。

 ◆小山翔吾(こやま・しょうご)1995年(平7)9月12日、京都府生まれ。加藤学園では2年秋からエースを務め3年夏の県大会では2回戦敗退。亜大では1試合、抑えで登板。多彩な変化球と制球力が持ち味。174センチ、72キロ。右投げ右打ち。家族は両親と弟、妹。