日本野球連盟北海道地区連盟の評議員会が4日、札幌市内で行われ、「北海道ガス(北ガス)硬式野球部」が4月1日に発足し、同連盟に加盟することが発表された。同部設立担当の土屋浩昭常務執行役員(57)は「まずは5年以内に都市対抗出場を果たしたい。北海道を元気づけられるようにまい進したい」と強い口調で話した。4月18日に創部式と、発足にともなう正式会見を行う。

 メンバーは今春、11人を野球部員として新卒採用することが決定しており、さらに硬式野球経験のある既存社員5人と、監督、コーチらスタッフ4人の計20人でスタートする。部員は午前に業務、午後に練習する形態でシフトを組み、当面は恵庭、石狩両市の公営グラウンドで練習する。9月の日本選手権道予選での公式戦デビューを目指し、チーム力を上げていく。

 札幌市厚別区にブルペン2レーンを備えた屋内練習場(45メートル×41メートル、高さ15メートル)の建設が決まっており、5月着工、11月完成を目指す。将来的には屋外グラウンド建設も視野に入れるが、同常務は「自前で確保したいところだが、そこは経営状況も踏まえ慎重に考えたい」と説明した。

 16年にJR北海道がクラブチームとなった。日本野球連盟北海道地区の柳俊之副会長(68)は「北海道全体の活性化につながれば。道内の高校、大学を出た有望選手の受け皿も増えるのでは」と期待した。