あぁ自滅…。広島が阪神に逆転負けし、今季初の連敗は3に伸びた。先発の薮田和樹投手(25)は3失点ながら、自己ワースト8与四球と大乱調。期待されて続投した6回も、1死から連続四球を与えて降板し、逆転のきっかけを与えてしまった。前回登板でも7四死球と制球の定まらない右腕。大事な「火曜日の先発」を任されているが、配置転換の危機も迎えた。早くトンネルから抜け出したい。
薮田がまたも大荒れの投球だ。1週間前の自己ワーストを更新する8与四球。さすがに厳しい顔つきで、反省しか出てこない。制球が不安定な原因を聞かれて「すべてですね」とポツリ。試合中の修正ポイントについては「ストライクを入れようと…。それだけです」。唇をかみしめた。
立ち上がりから直球、変化球とも狙いが定まらない。1回先頭から2者連続の四球を与えた。3回も1死から連続四球。だが、糸井の一塁飛び出しによるけん制死。阪神の拙攻に助けられながら、5回まで1失点で耐えているのがやっとの状態だった。
それでも6回、続投を命じられた。畝投手コーチは「(直前の攻撃が8番で終わり)打席が回ってこなかったので、あとひと踏ん張り」と明かした。今季の先発ローテの柱として、立ち直って欲しいというベンチの期待だったが、ここも裏切ってしまった。1死から連続四球。たまらず緒方監督から交代を告げられた。降板後、遊撃田中の適時失策で2点を失い同点。テンポの悪い投球が守備にも悪影響を及ぼした。2番手一岡はその後、代打伊藤隼に勝ち越し打を許した。
薮田にとって、転機にしたい試合だった。前回3日ヤクルト戦も5回3失点で白星ながら6与四球。「今年も勝たせてもらったスタート。これでは変わらない」と奮起を誓っていたのだが…。甲子園登板はチームが9点差を逆転された昨年5月6日以来。薮田は3失点で敗戦投手となっていた。嫌なイメージをぬぐい去りたかったが、今年の開幕前からの制球難は、さらに深刻化した。 「力がないだけ。練習あるのみです」と力なく続けた薮田。畝投手コーチは2軍降格については否定したが、次回登板について「考えるところに来ている」と配置転換の可能性も示唆した。緒方監督は「選手はやることをやっている。負けたことも含めて、采配をふるっている自分の責任」と責めなかった。公式戦の3連敗は、昨年8月以来。開幕から好スタートを切ったセ界の覇者だが、早くも懸念材料が増え始めている。【大池和幸】



