西武菊池に笑顔はなかった。球団記録に並ぶ開幕から4戦4勝も、8回を5安打5失点。1回に浴びた先制弾を含め、5回までに与えた3点はいずれも2死走者なしから。同点で迎えた8回は3四死球で自らピンチを招き2点を失った。「取られてはいけないポイントで、ことごとく取られてしまった。情けないです」と悔しさをにじませた。

 前回13日楽天戦も5点を奪われながら、打線の援護で勝利を手にした。今回も同様の展開での白星に「前回も自分で流れをつくれず、野手の方が点を取ってくれて…。今日も助けてもらっている」。最速は153キロをマークも、要所で制球が甘くなった投球に反省の言葉を並べた。

 8回に井上の折れたバットが右膝の上部に当たりヒヤリとさせたが「(痛みは)投げられる範囲だったので」と続投。試合後も「問題ないです」と強調した。患部に異常が出なければ、次回は中7日で28日楽天戦に先発予定。「次こそは何とか自分の投球で、打線にいい流れを持ってこられるようにしたい」と誓った。【佐竹実】

 ▼菊池が開幕戦から4戦4勝。西武の開幕投手で4戦4勝は、53年川崎(6戦6勝)71年高橋明(5戦5勝)07年西口に次いで11年ぶり4人目。