西武多和田真三郎投手が7回1/3、5安打無失点で12勝目を挙げた。

 立ち上がりから真っすぐが走り、変化球も決まった。順調に0を重ねたが、6-0で迎えた8回にアクシデントが起きた。

 1死一塁から西村に左前打を打たれた。多和田は打球方向を見ながら、後ろ向きに三本間へ歩いていた。すると、西村が放り投げて落ちていたバットにつまずき、右足首をひねってしまった。治療のため、ベンチに下がったが、そのまま降板した。

 病院には行かず、アイシング治療を受けた。勝利投手にはなったが「こういう形で代わり、悔しいです。切り替えていきたい。次も投げたいです」と話した。

 辻監督は「ストライクゾーンは見えてたけど、バットは見えてなかったね」と苦笑い。「抹消するか? と聞いたら、『いえ』と言っていた。大事には至らないでしょう。もちろん、最後までいかせるつもりだった。130球までは投げられる。(屋内ドームで)天国だろう」と続けた。

 降板時で114球。完封ペースだっただけに、一層、悔いが残った。