中日が先発松坂大輔投手(37)の力投、平田良介外野手(30)のサイクル安打を始め13安打11得点の猛攻でDeNAに連勝した。

 松坂は毎回奪三振の6回5安打3失点、102球の粘投だった。森繁和監督は「今日はみんな素晴らしかった。(松坂)大輔が投げると何か起きそうな気がする。何でこんなに点が入るのか不思議でしょうがなかった」と、投打がかみ合った快勝にほほを緩めた。

 かつてのセットアッパー浅尾も8回に今季初登板。1死満塁のピンチも背負ったが、1イニングを無失点で切り抜けた。「ファームを見てないから、報告だけでは判断するのが難しい。イメージチェンジで一生懸命やっている。オレの性格から、そういう岩瀬、浅尾に傾いてしまう」。浅尾は、11年にリーグMVPに輝いたころの150キロ超の剛球で押すスタイルから変貌。もがくベテランの姿にこわもての指揮官も目を細めた。

 DeNA3連戦を連勝で勝ち越し。5位に0・5差と肉薄したが、3位巨人、4位阪神にはまだ4・5差も離されている。「ダイスケはいっぱいいるが、松坂(大輔)にしても山井(大介)にしても、吉見に岩瀬、浅尾。そこに若いヤツがどれだけ入ってくれるか。問題はここからじゃないか」。ベテランたちの背中を見た若竜たちの奮起を森監督は首を長くして待っている。