ソフトバンク柳田が通算150本塁打を放った。工藤監督も「さすがギータ。規格外。日本人ではなかなかいない」と目を丸くした。まさに規格外の1発だった。4回2死で東明の外角球を打った。高々と上がり、左翼ポール際、5階席まで飛んだ。着弾を見届けると、豪快にガッツポーズ。同点の36号ソロで節目に到達し「開幕の時に目標にしていた。まさか打てると思ってなかったですけど、良かったと思います」と喜んだ。

今季は本塁打、打点で自己最多を更新。柳田は「打ちたいと思っても、簡単には打てない。その日、その日でやるだけ」とクールに話す。あるチーム関係者は「好きにプレーしていたらとっくにトリプルスリーやっているでしょう。チームの士気を大事にしている」と証言する。すべてはチームの勝利のためにプレーしてきた結果だ。

12連戦中ということもあり、コンディションを考慮され柳田も2試合続けて試合中盤に退いた。いわゆる“消化試合”に「(気持ちの持ち方は)難しいですよ。でもCSが近づくにつれて、気持ちも高ぶってくると思う」。次の目標は当然、CSからの日本一。最後まで勝利のためにバットを振る。【山本大地】

▼通算150本塁打=柳田(ソフトバンク) 5日のオリックス25回戦(京セラドーム大阪)の4回、東明から今季36号を放って達成。プロ野球170人目。初本塁打は12年8月5日の西武15回戦(ヤフードーム)で松永から。