フリーエージェント(FA)権を保持する西武の浅村栄斗内野手(27)炭谷銀仁朗捕手(31)が今オフでの権利行使を視野に入れていることが21日、分かった。ともに球団への愛着はあるが他球団の評価も聞いた上で、来季のプレー先を模索する意向とみられる。

浅村は今季、球団新となる127打点を挙げ、2度目の打点王を獲得。球団の日本人選手初の「3割30本100打点」を達成した。試合後には「このチームで日本一になりたい思いがあった。悔しいし、辛いです」と唇をかみしめた。権利行使については「終わったばかりで、今どうこうはない」とした上で「自分の野球人生もある。まず球団と話して、そこからゆっくり考えたい」と話した。

炭谷はチームのまとめ役としてリーダーシップを発揮したが、チーム方針もあり、出場は47試合にとどまった。「(西武は)13年間やってきて感謝が大きい。これからゆっくり考えますが、まずは球団と話してから」と話すにとどめたが、出場機会を最優先に考える意向とみられる。2選手が権利行使すれば他球団との争奪戦は必至。ともに西武への感謝は強く、残留も選択肢に入れ、決断を下すことになりそうだ。

また、ポスティングシステムを利用して今オフでの米大リーグ挑戦を容認されている菊池雄星投手(27)は、西武での9年間を「指導者、チームメートに恵まれ、ここまでやってこられた。感謝でいっぱいです」と感謝。居郷球団社長は「彼の夢なので、球団としても快く応援してあげたいなという気持ちです」と改めてエールを送った。