ソフトバンクが4連勝で、広島を下し通算4勝1敗1分けで2年連続9度目の日本一に輝いた。広島は34年ぶり4度目の日本一はならなかった。シリーズMVPには、シリーズ新となる6連続盗塁阻止記録を樹立したソフトバンク甲斐拓也捕手が選出された。

「甲斐キャノン」と恐れられる強肩を存分に発揮した。第4戦までに4連続盗塁刺を決め、52年広田順(巨人)、58年藤尾茂(巨人)の連続記録に並んだ。この日の第6戦、1回1死一塁で田中の二盗を阻止し単独トップに立つと、2回2死一、三塁から一塁走者安部の二塁盗塁を完璧なタイミングで刺した。シリーズを通して、広島の機動力を封じ込めた。

10年育成ドラフト6位から8年目。今年は育成ドラフト入団選手として史上初となる球宴出場も果たした。「育成の星」にまた新たな勲章が加わった。