千葉市の熊谷俊人市長(40)が“新球場建設”の私的構想を披露した。

29日、千葉市内のホテルでロッテの支援グループ「かもめ会」会員の集いに出席。冒頭の来賓あいさつで切り出したのは、千葉市が所有するロッテの本拠地球場・ZOZOマリンの今後についてだった。

千葉マリンスタジアムとして90年に完成。築28年を過ぎ「当初、大規模改修として50億円くらいの費用を見込んでいましたが、思ったよりも老朽化していて、70億、80億かかるんじゃないか」と改修コストが想定を大きく上回る可能性に言及。現存球場の改修となれば今後メンテナンス費用もかさんでいく。

「市民の税金を預かる立場として、50年くらいのスパンで考えた時に、今の球場を大規模改修する方がいいのか、それとも新しくどこかに建てた方がいいのか。その点に関しては、ライフサイクルコストをしっかり見極めていかないといけない」

まだ具体的に検討している段階ではないものの、効率的に球場の魅力をアップさせるために、あらゆる可能性を探っていくという。「ドーム(球場になること)はないと思います」と話し、2~3年以内に今後の方向性を定める方針。熊谷市長は「マリンスタジアムにそうした課題と将来の選択肢がありえるということだけ、この場に心にとどめていただければと思います」と話して、新球場プランを締めた。